児童心理治療施設 青森おおぞら学園

所在地〒030-0133 青森市雲谷字山吹237-17
電話017-752-0080
FAX017-752-0125
施設長鳴海明敏
開設平成22年4月
施設種別児童心理治療施設
児童心理治療施設 青森おおぞら学園
児童心理治療施設 青森おおぞら学園

運営理念

制度のはざまに置かれ適切な対応をされていなかった「難聴幼児への支援」を目的に設立された(昭和52年4月1日設立)法人設立の趣旨を踏まえながら、『青森おおぞら学園』は、

  1. 「人権の擁護と個性の尊重」
  2. 「健全な人格形成と社会的自立への支援」
  3. 「地域社会との交流・連携」
の三つを学園の理念として掲げ、家庭や学校などで不適応になり心理的困難や苦しみを抱え日常生活の多岐にわたり生きづらさを感じている児童を受け入れて、家庭引き取りや里親・児童養護施設への移し替えを目指し、それぞれの課題に応じて心理治療(総合環境療法)を行い、さらに、学園から社会に巣立つ児童には、施設を退所した後も健全な社会生活を営むことができるように支援していくことで、家族や学校、地域の期待に応えることを目指します。

基本方針

  1. 児童福祉法の原理(法第1条)に基づき、児童へのいかなる差別や虐待も許さず、権利侵害の防止に努めるとともに、個別の児童に対応する際は、その最善の利益を追求する方向で、本人が主体的に自己決定できるように援助し、その決定を尊重します。
  2. 当学園での生活においては、職員はいかなる場合においても、体罰や被措置児童等虐待にあたるような行為や児童の人格を辱めるような監護及び教育をせず、児童一人ひとりが安心・安全と感じられるような生活環境づくりに努め、それぞれの目標やよりよい未来(ウェルフォームド・ゴール)に向かって成長・発達していけるように援助します。
  3. 児童の治療・支援にあたっては、「解決構築アプローチ」を基本として、児童一人ひとりが自分自身の「困り感」や生きづらさに主体的に取り組んでいけるように、児童相談所からの個別の援助指針を受けて自立支援計画を立案し、それに沿って計画的に心理治療(総合環境療法)を行うとともに、児童相談所と調整しながら、家族に働きかけて再統合を進めたり、あるいは、積極的に里親や児童養護施設への移し替えを支援します。
  4. 児童が在籍する教育機関と情報を共有し、連携を密にします。
  5. 児童の退所後も、児童相談所や相談支援事業所等の関係機関と連絡・調整しながら、児童のアドボケイターの役割を担うなどして、支援活動を継続します。
  6. 関係機関や地域社会との交流を深め、地域社会のニーズを積極的に掘り起こし、福祉サービスの提供に努めます。
  7. 私たち職員は、研修の機会を積極的に活用し、一人ひとりがその専門性を向上させるとともに、児童のモデルともなるよう職員間の連携を深め、働きやすい職場環境の構築に努めます。
  8. 私たち職員は、『児童発達支援センターやまぶき園』等との連携に努めます。

治療的な支援

子ども達が安心、安全と感じる生活、雰囲気を作り、児童一人ひとりの意向を尊重した個別的な関わりを基本として、生活支援、心理療法、医療、教育などを一体的に提供する「総合環境療法」と呼ばれる概念に基づいて行います。

生活の支援

児童の自主性を尊重し、一人一人の児童が安全感・安心感を持ちながら、緩やかだけれども一定の枠のある日課に沿って生活できるような場を提供し、将来、自立した生活を営むために必要な知識および経験を得ることができるように支援します。

日課表

平日

7:00起床
7:10朝食
7:55朝の会
8:30登校
12:00昼食 (分教室は給食)
13:00下校
14:00自由時間
(コベツ活動・セラピー・面接・外出・クラブ活動等)
15:30掃除・おやつ
16:00入浴開始
17:30夕食
18:30夜の学習タイム
19:00自由時間
20:30小学生就寝準備
21:00小学生消灯・中高生就寝準備
22:00中高生消灯

休日

7:00起床
7:10朝食
8:30朝の清掃
8:45朝の会
9:00自由時間
12:00昼食
13:00自由時間
(コベツ活動・セラピー・面接・外出・クラブ活動等)
15:30掃除・おやつ
16:00入浴開始
17:30夕食
18:00自由時間
20:30小学生就寝準備
21:00小学生消灯・中高生就寝準備
22:00中高生消灯

年間行事

4月入学式/進級祝い
5月春のバーベキュー/おおぞらシアター
6月浅虫水族館見学
7月夏のバーベキュー
8月園庭花火/雲谷かがり/お食事会(外食)/ナイトシアター
9月秋のバーベキュー
10月ハロウィン
11月修学旅行
12月クリスマス会/年越しうどん
1月初詣/書初め/餅つき
2月青森冬まつり観覧/豆まき
3月おおぞらシアター/卒業式
年間行事
年間行事
年間行事

コベツ活動

それぞれの児童の状態に応じて、職員と1対1で活動する時間をつくっています。
活動の内容は、調理(お菓子などのスィーツ、カレーやコロッケなどのおかずなど広範囲)、カラオケ、スケート、果物狩り、遠出外食、映画鑑賞など多岐にわたり、職員と子どもが話し合って活動内容を決めています。

コベツ活動
コベツ活動
コベツ活動

グループ活動

バスケット・卓球などのスポーツ活動、小学生レクリエーション(小学生を対象としたグループ活動)、おおぞら子どもクラブ(壁画制作等)といった活動を実施しています。

グループ活動
グループ活動
グループ活動

心理療法

1対1や集団での心理療法が適切だと判断されたときは、セラピストと自分自身のことや生活の中での出来事を話したり、絵をかいたり、工作をしたり、遊んだりします。担当者との関係をもとに、精神面での成長を支えていきます。

医療との連携

芙蓉会病院の精神科医師が当学園の非常勤医師となっており、月3回学園で診察し、必要に応じて服薬加療を行います。

学校教育

青森市立荒川小学校・中学校の金浜分教室での教育活動は、当学園職員も適宜参画しながら、個々の児童の特性に応じてきめ細かく行われます。高校生は、それぞれの学校へ、当施設から公共交通機関を利用して通学します。

家族支援

児童相談所や関係機関と連携しながら、施設内での面会、外出、外泊と段階を踏んだ家族との交流や親子面接、家庭訪問などを行い、家族機能の支援・補完・回復と児童の家庭引き取りを目標に支援します。また、他の施設への移し替えが適当と判断された児童については、児童相談所と連携しながらその方向に向けて支援して行くこととしています。

地域連携・地域支援

入所児童への理解が得られるように地域との積極的な交流を行うとともに、施設運営で蓄積したアセスメント機能や治療・支援の知見を地域に還元するように努めます。

施設概要

対象児家庭や学校などで不適応になり心理的困難や苦しみを抱え日常生活の多岐にわたり生きづらさを感じている満18歳未満の児童で、施設への入所・通所は児童相談所(長)が適当と認めた場合に「措置」として決定されます。
児童定員入所30名
主な設備1F:おおぞら食堂・おおぞらホール(1F遊戯室)、医務室、心理療法室、面接室、工作室、静養室 他
2F:児童居室1~2名部屋=6室、4名部屋=7室、太陽ホール(2Fデイルーム)、洗濯室、浴室 他
主な職員園長・支援課長・支援課主任・家庭支援専門相談員・個別対応職員・セラピスト・ケアワーカー・精神科医師(非常勤)・看護師・総務課長・総務課主任・栄養士・
調理員・用務員 

当学園の利用については最寄りの児童相談所、または当学園にご相談ください

青森県内の児童相談所

名称所管地区
中央児童相談所青森市、東津軽郡
弘前児童相談所弘前市、黒石市、平川市、中津軽郡、南津軽郡、板柳町
八戸児童相談所八戸市、三戸郡、おいらせ町
五所川原児童相談所五所川原市、つがる市、西津軽郡、北津軽郡(板柳町を除く)
七戸児童相談所十和田市、三沢市、上北郡(おいらせ町を除く)
むつ児童相談所むつ市、下北郡

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